大学文系新入生向け読書のススメ(その1)

仕事の関係で高校の授業にお邪魔して生徒さん相手に講演したり、大学の先生方と若者向けの研修会を企画している関係で、割と高校生や大学生と接する機会もあるのですが、教育関係の方から今年はコロナの関係で大学の授業も色々と大変だということを耳にします。

そこで、私の独断と偏見で文系の大学新入生さん向けにいくつかの本の紹介や、大学時代に身につけておくと、社会人になってもそれなりに役に立つ読書力のつけ方について、何度かに分けて書いてみたいと思います。

まず、最初に何から書き始めるか色々と悩んだんですが、とりあえず、本を3冊ほど紹介します。

独学という道もある (ちくまプリマー新書)

独学という道もある (ちくまプリマー新書)

 

著者は、東京大学経済学部の教授ですが、大学の学部は慶應大学の通信教育で経済学を学んだという方です。その著者が、ご自身の経験をもとに書かれている本になります。コロナの混乱の中で学びをスタートされた学生さんにも色々と考えさせられるものがあるのではないかと思います。読みやすい本です。

著者は、教育社会学が専門で国内外の大学で教育や研究に携わられてきたご経験のあるオックスフォード大学教授です。高校までの勉強法を離れて、大学的な意味での学びについて、体系的に分かりやすくまとめられている本ではないかと思います。読みやすい本です。

創造の方法学 (講談社現代新書)

創造の方法学 (講談社現代新書)

 

著者は、かなり前に起きてお亡くなりになられていますが、社会学がご専門の元上智大学教授で、国内外で教育や研究に携わられてこられた方です。前2冊に比べると、やや難しいかもしれませんが、ご自身の海外留学時のエピソードも交えながら、学問の方法論を初学者向けに分かりやすく解説しています。