原田・しくみ第1章

 書名を挙げると所属がバレるので言いませんが、この1週間で所管する事務に関して相当な本を読みましたよ…orz。給料分だと思うと、真剣に読まねばならんところが酷ですね(笑)学生時代は気楽だったなーみたいな感じです。しかし、ほんとやること多すぎですね。ま、元々ワーカホリックだから別に忙しいのは嫌いじゃないし(^^ゞ
 しかし、大学時代に学んだことが少なからず生きてくる業種・配属なので幸運ですね私の場合は…

 では、はらだ・しくみ第1章についてのコメントを…

 まあ、よくもこれだけの内容を数十頁に圧縮できるものだとその文筆力の高さに驚嘆いたしました。やはり、原田先生の著作は読みやすくていいですね。というのは、どーでもいいネタですか?

 内容としては「住民自治と団体自治」とか、「固有権説VS伝来説」とか重要なテーマが目白押しです。一通り読み終わった段階で個別ネタにはコメントしていけたらなあと思っています。ただ、「固有権説VS伝来説」のとこで「制度的保障」の理論が登場していないことは少し気になったといえば気になったですかね。さしあたり、補足的に宇賀・概説P5とか塩野宏行政法Ⅲ〔第2版〕』(有斐閣、2001年)P22などを参照しておいていただければというのが個人的な意見です。また、外国の自治や、わが国の地方自治の歴史について触れられている部分もありました。ちょっと記述少ないかなーと思わなくもないのですが。
 
 後半に、わが国における自治の実体や意識の問題についても言及されているような感じですが、精神論としては賛同できる部分も多いものの。より現時的に自治体の運営という観点から言えばやはり色々と問題があるのだろうと思いますよ。別に好きで国に追従しているわけでもないでしょう。もっと裏には深刻な問題があるのだと思います。この種の問題は、行政学とか自治体法務とかで実証研究してみる価値があると思いますので、誰かやってくださいな(押しつけ)。