最近、買った本から

 PHP新書で出ていた同名の書籍が、少し手直しが入って筑摩学術文庫で発売されました。大学2年生くらいで憲法の講義を受けているレベルであれば、面白く読める本ではないかと思います。
 ちなみに、最近読んでいるのは同著者のです。ちょっと古い本なので、このテーマを知りたいという方には比較的新しい本として
リーガル・エリートたちの挑戦―コロンビア・ロースクールに学んで

リーガル・エリートたちの挑戦―コロンビア・ロースクールに学んで

の方が良いのかなと思います。
ちなみに、我が国のロースクール制度については、先日、法科大学院制度の統廃合の話もネットのニュース記事で読みましたが、どういう方向に進もうとしているのでしょうね。
 制度開始当初から、様々な問題点が指摘されてはいて、そんな中で、現場の学生やら教員やらは相当苦労されながら司法制度改革を踏まえた法教育のあり方と現実の差異の中で苦闘されている印象があるのですが、少なくとも政策論議について言えば、法科大学院のあり方云々を論じる前に、「あるべき司法の姿」というのがよく見えないような気がします。