地方自治法の学習のためのツール

 行政法地方自治法を習ったことのない人のために、念のため、確認しておきます。

①基本書…前述の原田・しくみ、高田・ファンダ、宇賀・概説などが基本書になるのだと思います。更に詳細な説明を含むものとしては、松本英昭『要説 地方自治法』(ぎょうせい)というのがありますね。詳しいのですが、それほど面白い本ではないでしょう。私は2年前のクリスマスプレゼントに買いましたよ。もちろん自分用ですが(T_T)

②六法…地方自治法が収録されている最新のものであればそれでよいのです。また、近年であれば総務省のデータベースから法令は閲覧できます。ただし、欲を言うなら、『地方自治ポケット六法』『地方自治小六法』(学要書房)『自治六法』(ぎょうせい)などをお勧めします。これらには、施行令は当然として、判例・通知・実例なども収録されているので重宝します。
 ちなみに、私は小六法・判例六法・地方自治ポケット六法はすでに持っていますが、このノートのために『自治六法(CD-ROM付)』を買いますた。

上記の2種は、最低限度必要かと思います。以下は、もう少し応用的な学習用のツールですが…

判例集判例雑誌などは入手しにくいというのもありますので、『地方自治判例百選』(有斐閣)が便利かと思います。著名な先生方の評釈つきでお買い得。私は大学時代に買いますた。というか、大学追放の関係で下級審を含めた判例の全文にあたれないのは厳しいですね。まあ、あっても読む暇ないけど…。

④体系書…確か、実務家が書いている体系書というのが数種類あるはずですよ。

⑤逐条解説本…分権改革以降の逐条解説本(=1条づつネチネチコメントを書いている本)としては、以下の2冊かと思います。まず、松本英昭『逐条地方自治法』(学要書房)は行政解釈に近い逐条解説本と言われ*1質・量ともにトップクラスだと思います。ただ、私は高価すぎて持ってないです。次に、『基本法コンメンタール地方自治法』は、自治法研究者などが執筆している本で松本・逐条に比べれば値段的にも親切設計かと…。まあ、これも持ってないんですが(笑)

…④➄は公立図書館で借りれば何とかなるはず。

*1:まあ、著者の経歴からして明らかですが