地方自治法の学習事始

 まず、勉強のスタートは教科書選びから(^^ゞ
 とりあえず、どこの大学でも地方自治法というのは大学1年生とかで突然習う科目ではないと思います。私が以前通っていた大学では、地方自治法地方自治制度に関する講義は最低でも大学3年前期以降でなければ受講することができないカリキュラムでした。というのも、地方自治法を学ぶ上での最低ラインとして押さえておかなければならない科目として憲法行政法民法があるからです。

 さしあたり、この日記を読まれてotsukare_modeと一緒に地方自治法を勉強してくださる方(そんな人いるのか?)に対してひと言。もし、これまでに法律学を勉強したことの無い方であれば、下記の3種類の本を事前に読んでおかれた方が理解は深まるのではないかと思います。
憲法…芦部『憲法』(岩波書店)
行政法…原田尚彦『行政法要論』(学要書房)
民法…川井健『民法入門』(有斐閣)
…の最新版。これらは、いわゆる公務員試験の地方上級・国家Ⅱ種試験の法律科目の基本書として事務教育出版社『受験ジャーナル』あたりで分かりやすいと評判が良い本です。また、こんなに分厚い本を3冊も読むのは嫌だという方は…、

自治体法務…木佐茂男(編)『自治体法務入門』(ぎょうせい)
をお勧めします(そろそろ第3版が発売されると思います)。決して薄い本ではありませんが、マンガ付きで大学教員と自治体職員が協働で執筆している本ですので内容的にも記述的にも最適かと思います。


 で、さしあたり何を勉強しようかなと思ったのですが、当面は法律を勉強する時の基本として、基本書を読み込む作業から入ろうかなと思います。当面は、以下の2冊を読みすすめます。
⑤原田尚彦『地方自治の法としくみ』(学要書房)…以下、「原田・しくみ」と略
→売れているという話を聞きますので、基本書としては最適ではないでしょうか?著者も著名な学者の先生です。私は、旧版の第4版しか所有しておりません。どれが最新なんですか?
⑥高田敏・村上武則(編)『ファンダメンタル地方自治法』(法律文化社)…以下、「高田・ファンダ」と略
→これも地方自治法のテキストとしては、大変新しいものです。原田・しくみと異なり共著のテキストです。

 この他に、宇賀克也『地方自治法概説』(有斐閣)(…以下、「宇賀・概説」と略)なども新しいテキストでしょう。また、行政組織法の観点から塩野宏行政法Ⅲ』藤田宙靖『行政組織法』(共に、有斐閣)などがありますが、とりあえず読書会チックに上記2冊を読了することを目標とします。