読了

官僚たちの夏 (新潮文庫)

官僚たちの夏 (新潮文庫)

を読了。
 非常に面白かったです。時代背景などが掴めていないと楽しめない本ではあるような気がします。ストーリー的には風越の出世の流れが時間軸になるわけですが、様々な人間模様の中で、風越⇔玉木を代表する経済・産業政策の政策的な対立、風越⇔片山を代表する官僚像との対立が大きな柱として描かれています。
 しかし、たびたび出てくる「行政指導」という言葉に込められた風越の思いには、世代的なギャップを感じずにはいられませんね。