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佐藤可士和の超整理術

佐藤可士和の超整理術

 休日出勤する途中、書店で購入して、そのまま職場で読み込んでしまいました。もちろん、読み終わって即座に後ろの棚の片付け片付け(笑)
 著者は、アートクリエイター佐藤可士和氏でNHK総合で放送されているプロフェッショナル仕事の流儀にも登場されていました。
 「整理術」というタイトルですが、単に書棚を整理するといった空間的な整理から、PC等における情報の整理、思考の整理まで著者の「整理」概念は地続きで広がっていきます。著者の日常又はこれまで関わった仕事での事例を引きながら分かりやすく語りつつも、非常に理路整然と「整理」が語られていて面白かったです。
 本書の中で書いてあることは、本当の意味で頭脳労働に慣れている人であれば意識あるいは無意識のうちに脳内で行なっている情報処理のプロセスではないかと思いますので、特に奇抜なことは書いてあるわけではありません。また、「整理のための整理術」と言った感じのハウツー本でもありません。
 それでも、私がこの本を面白く読むことできたのは、著者が「整理」するということの本質をしっかり分析していること、また自ら徹底して実践していることです。持ち物、仕事場、仕事それらの全てにおいて「整理」していくことを徹底している著者の生活や考え方というのが非常に新鮮でした。やはり、クリエイティブな業界で第一線を行く人は違うのだなと考えさせられる本です。