人口学・人口統計学(基本)

 人口の分析は、地域政策の立案や展開を図る上では、もっとも基本的な事項だと思うのですが、残念なことに、あまり詳細な分析な行政の分野で生かされているとはいえません。昨年行われた国勢調査などは、これからより詳細なデータが公表されていくことになるわけですが、行政の場ではあまりきちんと分析が行われているとはいえませんし、そもそも基礎的な指標の読み解き方も理解されていないように思います。
 人口学に関しては、書籍を紹介する前に、少し古い動画になりますが、東大TVで公開されれている公開講座テーマ講座「人口」と、同じく東大OCW「ジェロントロジー2:高齢社会の社会システムと生活環境 第2回 人口学・人口統計(白波瀬 佐和子)」 が非常に勉強になります。
 地域人口分析的な話は、別の機会に紹介するとして、人口学・人口統計学などの分野についての基本的な事柄を学べる本をいくつか紹介します。まず、入手しやすい新書としては、

人口学への招待―少子・高齢化はどこまで解明されたか (中公新書)

人口学への招待―少子・高齢化はどこまで解明されたか (中公新書)

が有名です。
 私個人としては、
Excelで学ぶ人口統計学

Excelで学ぶ人口統計学

がよいのではないかと思います。タイトルから来る印象とは別に、非常に勉強なる本です。出版から日が立っているので書店では徐々に見つけづらくなっています。
 よりきちんと網羅的に勉強したいというのであれば、
人口分析ハンドブック

人口分析ハンドブック

人口統計学

人口統計学

があります。
更に網羅的な本では、
人口大事典

人口大事典

があります。何でも書いてある本で、読んでいると非常に面白いです。大きな図書館には置いてあると思います。