- 作者: 渋谷秀樹
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2007/12/28
- メディア: 単行本
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この本は、「教科書」ではなく「体系書」と銘打っており、700頁近くもある非常に分厚い本になります。この手の本にはありがちな、記述(文体?)の難解さというのはない印象です。ただ、体系書で扱っている内容も高度なので初学者の方が読むというのは適しないのだろうなと思います。個人的には、はしがきの部分や、統治機構関係の部分で地方政府と題する部分が40頁近くとってあるのが非常に好感が持てるところですね。
なお余談ですが、憲法の教科書として私が仕事やプライベート(?)でよく参照するのは、学部の高年次で購入した佐藤孝治『憲法』です。しかし、佐藤(孝)・憲法はずっと改訂がなされないままの状態なので、現在の改訂以降の最高裁判例や学説等の進展を考えると、何か別の本で補う必要があるなぁと考えていたところでした。実のところ、4人組の本の改訂版が出た時点で、購入しなおそうかという気もしていたのですが、基本的に「共著」で「2分冊」の憲法本を買うことに対する抵抗感のようなものがあって購入にはいたりませんでした。とりあえずは、この本で様子を見てみようと思います。